カナダ中銀(BoC) MPR(2018年4月)カナダ経済概況
カナダ経済の現状評価 カナダ経済の成長率は鈍化したが、経済活動は潜在成長率に近い水準にある。経済活動の減速は、貿易の鈍化や住宅規制の影響などの一時的な変動要因によって予想されていた。この減速によって、今後3年の経済成長は潜在成長を僅かに上回ることが見込まれる。結果として、実質GDP成長率は、2018...
カナダ経済の現状評価 カナダ経済の成長率は鈍化したが、経済活動は潜在成長率に近い水準にある。経済活動の減速は、貿易の鈍化や住宅規制の影響などの一時的な変動要因によって予想されていた。この減速によって、今後3年の経済成長は潜在成長を僅かに上回ることが見込まれる。結果として、実質GDP成長率は、2018...
カナダの3月CPIは予想を下回る結果 カナダの2018年3月のCPIは、前年比2.3%の伸びとなり、前月の2.2%から伸びが加速しましたが、市場予想の2.4%には届きませんでした。 コア指数は以下のとおりで、概ね2%前後の伸びとなっています。 CPI−trim 2.0% CPI−median 2.1...
BoCは予想通り据え置き カナダ中銀は、2018年4月18日に市場の予想通り金融政策の据え置きを決定しました。 声明文では、カナダのインフレがコア指数を含めて予想どおり2%近辺まで上昇しているという認識が示されているほか、ガソリン価格の上昇や最低賃金の上昇によって1月時点の見通しからインフレが僅かに...
米中貿易摩擦はエスカレート 米国の鉄鋼・アルミニウムへの関税賦課をきっかけに貿易摩擦への懸念が高まっていましたが、対象から除外される国が徐々に増えていったことや手続きに時間がかかるといった思惑から、「米国の交渉術によるもの」と捉えられて懸念が緩和していました。 しかし、先週後半に米国が「中国からの輸...
カナダ雇用市場は堅調を維持 カナダの2018年3月の雇用統計は、雇用者数が前月から3.2万人の増加となりました。 市場予想は2.0万人だったので、市場予想を若干上回ったもののほぼ予想どおり、若干強かったという程度の数値です。 州別には、ケベック州の雇用増が大きく、オンタリオ州はほぼ変わらずでした。 ...
トロント住宅価格は横ばい 2018年3月のトロント全体のHPI(Home Price Index)は、前月比1.2%上昇、前年比1.5%下落、平均価格は$760,800でした。 前年比では下落となっているものの、半年前の2017年9月との比較では1.3%上昇となっていて、最近はほとんど横ばいといった...