来週のBOCは利上げがコンセンサス
ドル円が昨年11月以来で111円台に落ちてきましたね。
最近は株が動いても債券が動いてもドル円の反応が薄かったですが、
背景は昨日の日銀のニュースを受けた円高の流れがあったうえに、今日は中国当局者の米国債投資に消極的な発言があったとかでドル安が強まっているようです。
日銀が超長期国債の買い入れを減額したことを受け、日銀が年内に大規模な緩和策の解除に着手する可能性があるとの観測が高まった。
ドル指数続伸、日銀の超長期国債買い入れ減額受け円も高い=NY市場
日銀、国債買い入れで超長期ゾーンを減額-10年超25年以下は1年ぶり
Dollar sells off after comments by Chinese officials to consider halting UST purchases
米国10年国債の利回りも上昇しているのでドルが支えられるとの見方もあるようですが、ドル円は日銀の姿勢に対する懐疑的な見方もあるので上がりにくいかもしれませんね。
カナダドルですが、先月の中銀総裁の発言以降、来週のBOC(Bank of Canada)での利上げ観測を背景に上昇してきました。最近はドル円以外ではドル安になっていたので、カナダドル高はそちらの影響の方が大きかったのではないかとも思いますが。
11月、12月の2か月連続で非常に好調だったカナダの雇用統計と、最近発表された以下のBOSがポジティブだったことで、利上げ予想がコンセンサスになっているようです。
Business Outlook Survey – Winter 2017–18
カナダドルは対ドルで現在1.24台半ば。来週の利上げは概ね織り込んでいると思いますが、BOC後の動き及び雇用と賃金の状況は別の機会に見ていきたいと思います。
少し気になるのは前回2回の利上げがサプライズだったことですが、今回はそれだけ中銀が自信を持っているということなんでしょうか。
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[…] 今回の利上げは前日時点で80%程度市場に織り込まれており、概ね市場予想通りといえます(先週時点で利上げはコンセンサスでした)。CPI(消費者物価指数)や雇用統計といった経済指標からは同国経済の好調さとともにコアCPIの上昇が確認されており、これらを受けて、先月12月の声明文では利上げの可能性を示唆しつつも慎重な姿勢を維持すると表明していたBoCも利上げに踏み切りました。 […]