カナダCPI(3月)は予想より弱く、利上げ期待後退
カナダの3月CPIは予想を下回る結果
カナダの2018年3月のCPIは、前年比2.3%の伸びとなり、前月の2.2%から伸びが加速しましたが、市場予想の2.4%には届きませんでした。
コア指数は以下のとおりで、概ね2%前後の伸びとなっています。
CPI−trim 2.0%
CPI−median 2.1%
CPI−common 1.9%
今回の前年比2.4%の伸びは2014年10月以来の高い伸びとなっています。ただ、ガソリンを除くと、CPIの伸びは前年比1.8%となり、前月から変化はありません。
ガソリン価格は前年比17.1%の上昇となっています。
サービス価格は2.7%の前年比の上昇となっていて、金利の上昇によって住宅金利のコストも2.8%の上昇となっています。
一方で、生鮮食品については、2月は前年比2.1%の伸びだったものが、3月は1.7%に鈍化し、前月比では2.1%の下落となっています。
市場の反応とBoCに与える影響
カナダドルは、CPIの伸びが予想を下回ったことを受けて対米ドルで下落しました。発表前に1.2640だったところ、発表後は株式市場が低調だったこともあり、軟調に推移して1.2750近辺まで下落しました。
CPIの伸びが想定されていたほどではなかったことでBoCは様子見を続ける余裕ができました。追加の情報が出てくるまでは、追加利上げ観測が高まることはないでしょう。
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