カナダ雇用統計(2018年2月)
2月のカナダの雇用者数は小幅な変化で前月比+15,000人。
失業率は前月比0.1%低下して5.8%となりました。
前年比の変化では、雇用者数は+282,500人、+1.5%で、フルタイム雇用者が大きく伸びたことが要因(+282,900、+1.9%)でした。
オンタリオ州は、過去1年間では雇用者数が+113,700人(フルタイム雇用者+110,100)、失業率は0.7%低下しました。
過去1年間、ほとんどの州で良好な雇用環境でしたが、失業率は1年でブリティッシュ・コロンビア州が0.4%低下、ケベック州が0.8%低下となるなか、アルバータ州の1.5%低下が目立ちます。
産業別でみても好調で、過去1年間で製造業+114,600人、サービス業+167,900人、ほとんどの業種で雇用が増加しています。
市場への影響は、ほぼ事前予想通りだったことからカナダの雇用統計のカナダドル等への影響はほとんどなかったのではないかと思います。
米国の雇用統計が好感されて株高となったこと、米国の鉄鋼・アルミニウムに関する輸入関税についてカナダの除外が決まっていたことから、それらのポジティブな影響がはるかに大きかったです。
ロイター:カナダ、米輸入制限の適用除外歓迎 外相「働き掛け継続」
カナダ中銀の政策に対しても、雇用環境の好調さが持続していることが確認された程度で、ほとんど影響ないでしょう。